ずっと気になっていた

日本の便座のフタの裏にはこの写真みたいにやたらと注意書きが書いてある。

この注意書き、大して重要な内容ではない割にすごい面積で書かれておりかなり美観を損ねている。しかもよく家電製品とかに貼ってある剥がしやすいタイプのシールではなくかなり強力に粘着している。なぜこの場所にこんなにも大量の注意書きが貼られているのか、ずっと気になっていた。

ある日、老舗居酒屋で化石のような古さのTOTOの便器を見かけてその原因が分かった。この注意書きの原型は昔日本に洋式便器が普及し始めた時に使い方が分からないで戸惑う人が続出したとかの理由でタンクに添付されていたこの懐かしいシールだったのだ。で、その惰性で今も不自然な大きさの注意書きが貼られ続けているんだと思う。つまり日本人の洋式便器へのコンプレックスの亡霊だったのだ。

もう便器に注意書きこんなに要らないしせめて小さく端っこに寄せるとかしてもいい時期なのではないだろうか。